ロシアのウクライナ侵攻が始まり、それに対する各国のロシアへの経済的制裁が始まってしまいました。
ただそのうえで、なんでロシアのせいで日本人の暮らしが悪くなるのか? について少なくとも理由は知っておきたいですよね。
今回は、ロシア制裁を理解するための背景とメカニズムを解説します。
そもそもインフレってなに?【わかりやすく解説】
インフレとは
インフレとはインフレーションの略で、私たちが普段買っている日用品やサービスの値段、物価とよばれるモノの値段が上がることをいいます。
また、インフレには「良いインフレ」と「悪いインフレ」が存在します。
結論から言いますと「良いインフレ」とは「景気の拡大をともなうインフレ」ということであり
「悪いインフレ」とは「景気の拡大を圧迫する悪循環をもたらすインフレ」のことです。
良いインフレとは
費者は物価上昇による生活費の増加を給料アップで吸収してもっと商品を買うようになり、商品が良く売れて企業が儲かる…というサイクルで景気は良くなります。このような良い影響をもたらすのが良いインフレです。
悪いインフレとは
商品の仕入れ価格の上昇ほど商品価格に上乗せできず、企業の業績が悪くなり、賃金が上がらないのに身の回りの商品が値上がりして家計を圧迫する。といった悪循環をもたらすのが悪いインフレです。
インフレが起こると私たちの生活は・・・?
例えば5%のインフレが起これば、今まで20万円で済んでいた生活費が21万円になってしま
うのです。
これで収入も10%増えて30万円から33万円に上がっていたらインフレは全く問題ありません。しかし、収入が上がらなければ生活は苦しくなるだけです。
一般的に、緩やかなインフレが経済にとって良い状態だといわれていますが、それは収入がモノの値段以上に上がることが大前提なのです。
ロシアのウクライナ侵攻による日本への影響3つとは?
さて2022年2月に始まってしまった
ロシアのウクライナ侵攻による軍事作戦ですが
日本を含む国々が受ける影響は3つあります。
1つ目が世界的な原油高。ガソリン価格だけでなく、さまざまな経済活動で無視できない規模のオイルショック的事態が起きそうです。
2つ目がインフレのさらなる侵攻。
3つ目がインフレ対策による金融引き締めです。これは確実に起き、その結果株価が下落するだろうという予測です。
コロナ禍で大きく疲弊した日本経済にとって今回のウクライナ侵攻による影響も大きな負担になりそうです。そしてそれがいつまで続くのかは、プーチン大統領がどこで折れてくれるか次第。早く彼の気が変わってくれるように祈るしかないようです。
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