【さくっとわかる】J-REITって何!?【現物不動産との違い】


不動産投資は実物を所有するだけではない!

【J-REITとは】

不動産を投資対象とした投資信託のこと。

日本版だからジャパンの頭文字を付けてJ-REITと呼ばれます🗾


【どんな仕組み?】

簡単に説明すると株式とほぼ同じシステムです。

投資法人がお金を集めて、物件を購入して、その利益を出資してくれた人に分配します。

出資者は不動産法人が発行する投資証券を購入し、出資します。

株主と同じで運営方針に口を出す権利もあります。


【投資対象となる不動産の種類は?】

オフィスビルや商業施設、ホテルなど様々なジャンルの不動産が対象になっています。

どういったタイプの不動産に投資し、運用するのかは投資法人によって変わります。

アメリカでは、刑務所REITといったかなり奇抜なものも存在するとか…


【現物不動産と比べてのメリットは?】

・取引単位が少額

・売却がしやすい

・利回りがいい

・リスク分散できている

利益は法人税の関係で原則90%以上を分配に回す必要があるため、株式投資などと比べ、比較的高い配当が期待できます。複数物件を所有して運用するので、局地的なリスクは回避できます。少額、かつ証券の形で購入できるため、流動性も高いです。


【現物不動産と比べてデメリットは?】

・安定性に欠ける

・投資法人が倒産する可能性がある

・ローンを活用した効果は受けられない

他の証券類と同じく、市場の影響を受けやすいのは不安な点。コロナで経済が停滞した2020年には、軒並みマイナス約20%の暴落をしました!

また、不動産投資の大きな魅力であるローンを活用した生命保険効果や大きい節税効果がないということもありますね。


【不動産“経営”ではない!?】

見ての通り、よく聞く不動産投資の「マンション経営」や「アパート経営」とは全く違うものです。根本的な“物件を購入し、貸し出すことで家賃収入を得る”という部分は変わりませんが、現物の場合、運用における決定権が自分にあるためを感覚としては「経営」に近く(管理を委託することで負担は減らせますが)、たいして、REITは、発言権はあれど、基本的には他人が物件を購入する資金を出資しているだけなので「投資」って感じですね。


【ポイントは・・・】

・ほぼ株式投資と同じ仕組み!

・不動産投資と言われるが、現物とはかなり違う!


【最後の一押し!直近のニュースを知ろう!】

6月29日のニュースで中国にREIT市場が始動しましたことが報道されました。9本が同時上場を果たし、時価総額は日本円で約5500億円。将来は36兆円規模の巨大市場になるとも予想されています。今回はインフラ設備のための資金獲得が狙いであり、賃貸やオフィスビルREITは上場が認められませんでした。

(参考:中国にREIT市場誕生 インフラ整備へ資金誘導: 日本経済新聞 (nikkei.com))


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