米ダラス地区連銀のカプラン総裁は26日、国内経済の情勢を踏まえ、連邦準備理事会 (FRB)は10月以降、テーパリング(量的緩和の縮小)を始める方向に向かっているという見方を示した。(8月26日のロイターの記事より引用)
最近ニュースで聞くようになった「テーパリング」という言葉。
アメリカの経済を中心にかなり注目度が高いみたいですね!
今回は、アメリカの株価などに影響を及ぼしているテーパリングについて改めて意味を確認していきましょう。
まず、テーパリングとは、「先細り」という意味の「taper」から派生した言葉で、上記の記事にもある通り、「量的金融緩和の縮小のこと」を言います。
一般的な金融緩和は、景気が悪くなった際に行われ、政策金利を下げることで市場に出回るお金を増やすことを目的に行われます。政策金利をゼロ近くまで引き下げたとしても、景気が回復しない場合、次の一手として、量的金融緩和が打ち出されます。
量的金融緩和は国債などの金融資産を市場から大量に買い入れることで、お金を大量に流通させ、経済の回復・活性化を狙います。文字通り、量で支える政策ですね。
テーパリングはそれを先細りさせる。つまり「中央銀行が市場にお金をどんどん流していた状態を少しずつ減らし、正常な状態に戻すこと」を指すのです。
現在、アメリカはコロナ禍でダメージを受けた経済・市場を安定させるために2020年3月に大規模な金融緩和を行い、その後量的金融緩和も開始しました。
過去にはサブプライムローン問題で起こった金融危機に対応するためにも実行されています。
なぜ、株価と連動して報道されることが多いのかといいますと、
「理論上、株価は下がる」
といわれているからです。
下がっていた金利は,お金が市場に多く出回ることによって保たれていたので、それが縮小されてしまうと、金利が上昇していきます。
これによって、企業の資金調達にかかるコストも上がり、業績の悪化につながるなど、株価が影響を受けてしまうのです。
今回は情報自体が細かく発信されていることもあり、どこまでの影響があるかは未知数ですが、資産運用を行うのであれば、要チェックですね。
資産運用をするならば、リスク分散は重要なポイントです。
ご自身の資産を守る意味でも、こういった機会に一度見直してみましょう。
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