【コロナ禍で受給増加!?】生活保護はどういった制度?


今回は生活保護の全体像をざっくり見ていきましょう!


生活保護制度は、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」の憲法25条の理念に基づいて行われています。厚労省のHPでは、

 生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、  

 健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としてい 

 ます。(厚生労働省のHPより引用)

とあります。

保護を受ける要件には、

 「生活保護は世帯単位で行い、世帯員全員が、その利用し得る資産、能力その他あらゆる 

 ものを、その最低限度の生活の維持のために活用することが前提でありまた、扶養義務者 

 の扶養は、生活保護法による保護に優先します。」(厚生労働省のHPより引用)

財産や頼れる人がいる場合は、まずそっちに頼ることになる形ですね。


受給できる金額は、住んでいる場所によって変化します。

8項目が分かれており、一番よく耳にするのは、

《生活扶助:日常生活でかかる費用で食費や光熱費など》

《住宅扶助:家賃を定められた範囲内で支給》

《医療扶助:医療サービスの費用が本人負担なしになる》

の3つだと思います。

加えて、教育扶助・介護扶助・出産扶助・生業扶助・葬祭扶助があります。災害での急な修繕や入院費用などが必要になった際には別途一時的な扶助を受けることもできます。生活補扶助などは、実費支給ですが、医療扶助や介護扶助などは医療機関等へ直接の支払いが行われます。


今回は基本的な部分だけ抑えた形になりますが、先月のニュースでは「6月の生活保護受給数が3%増でコロナ禍で2番目の伸びを記録している」という内容の記事がありました。「生活保護引き下げ訴訟」などでも注目が集まっているため、アンテナを張っておきたい話題の一つですね。

0コメント

  • 1000 / 1000